アルミ三脚修理

昨日修理依頼が来たアルミ三脚です。

どんなふうに使えばこんなに曲がるのか？ぶつけたのかな？この曲がったパイプはアルミとはい

え、径が３０ｍｍの厚み２ｍｍの物。そんな簡単に曲がりません。本当は新品を買っていただきたい

のですが、このご時勢なので。ま、修理です。

曲がった部分をのばしたら、１５ｍｍほどのすき間が。ここをアルミ溶接で埋めます。

この上に補強のため６ｍｍのプレートを溶接。

あれだけ曲がってたのできれいには直りませんが、使うには十分なまでに修理しました。三脚はフ

ラットでない場所で使うには作業しやすい脚立ですが、上るはしごの方が平行になってないと、上っ

たときにバランスが崩れて転倒する危険性があります。ロープを引くなり、脚の下に何か滑らないも

のを敷くなりして安全に使って下さい。



昨日読んだ沢木耕太郎の「旅する力」に、旅には適齢期があるとの行が。この本は彼の著書「深夜

特急」の裏話みたいな本です。「深夜特急」という本は彼が２６歳の時に、香港・バンコク・マレーシ

アを経てインドのデリーからロンドンまで乗り合いバスで旅する過程を書いた本です。


私は同じ２６歳の時にこの本を読み、すごくこんな旅にあこがれました。今当時を振り返ってみると、

２６歳という年齢の時に少しだけわがままを言って、半年いや１ヶ月でもいいので、仕事を休んで旅

に出たかった。みんなで海外や国内のどこかに旅行に行ったとき「また須山の放浪癖が始まった」と

言われますが、これはささやかな自分だけの一人旅。安食堂で一人で飯を食べたりと、私だけの深

夜特急です。

ホーチミンのどこかの食堂