2011年6月25日土曜日

アイアンフェンスその6

今日から別注でいただいた、外部フェンスの製作に入りました。


角鋼の12×12mm(叩いている物)に剣先を溶接したものです。何か大昔の外国で戦争に使って

いた矢みたいです。


面白い材料です。このフェンスに使われている材料は、イタリアからの輸入品だそうです。実際に日

本の鋼材の規格に角鋼の場合、12×12mmはありません(もしかしたら磨きはあるかも)。明日中

にH1000×W2500のフェンスを2枚組み立てます。

磨きという言葉が分からない方のために。鉄を造る工程で、溶けた鉄が固まると不純物が表面に

出てきます。これを黒皮といい、この黒皮をきれいに取ったものを磨きと呼びます。黒皮がないとす

ぐに錆が出てくるので、磨きには油がべっとり付けてあり、軍手や皮手は加工しているとすぐにべた

べたになります(しかも滑りやすい)。しかし磨きは通常の鋼材に比べてサイズがいろいろあり、ま

た寸法も精度の高い物なので、造る物によっては必要な鋼材です。

とうとう日中30℃オーバーの季節に入りました。CMで「日本の夏、キンチョーの夏」ってのがありま

したが、私には「溶接の夏、地獄の夏」です。鉄工業だけじゃないでしょうが、みなさん水分補給をき

ちんとし、熱中症にならないよう心がけましょう。それと、夕方飲む生ビールが美味しくなるよう、3時

の休憩から水分を断つとか、馬鹿なことを考えないように。

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